股関節唇損傷体験記 #3
大腿骨寛骨臼インピンジメント FAI
僕が通っていた病院は、自宅から車で5分の新しくできたスポーツ整形である。
股関節専門ではないため、月一回股関節専門の医師が来るようになっている。
月一回の診断で、次の診断日までリハビリという流れだ。
2021年 2月
股関節の可動域は良くならないまま時間だけが過ぎていく。
リハビリの後は、もちろん筋肉の調子は良くなる感じはする、でも痛みは残る。
どうしたものか?
「松本動きます」
吉本騒動の時のマッチャンのツイッターの言葉
が強く背中を押してくれる。
確かに、股関節唇損傷でWeb検索すると、マッチャンも治療したというような記事が出てくる。
心強い後押しだ。
と言うわけで、「患者動きます!」
まず院長先生に股関節専門の病院を紹介してもらえないか?と相談をしてみることに、
正直医師にこういう話をするのは、物凄く気をつかう。患者側からの発信はご法度なのでは?と勝手にこちらが思っているから、医師の機嫌を損ねないかという心配がある。
こういう気持ちの患者は、多いのでは?
それでも、マッチャンの後押しもある為、後には引けない。
ここで逃げたら、股間が廃る(男だけに)
いざ、相談。
大腿骨寛骨臼インピンジメント FAI
・・・あっさり快諾。あの心の葛藤は何だったのか?
紹介状が手元に、、、
ただ、僕の地域では有名な股関節専門の病院がこれといってあるわけでもなく、市立の総合病院に紹介状を書いてもらうことに。
とりあえず、難題、嫌、軟題だったのか?無事クリア。
数週間後に予約がとれ、半年に渡るリハビリ生活と一旦お別れ。
別れはいつだって、少しほろ苦い。
コーヒーとか、ビールと同じで、大人の味がする。
そして直ぐにまた、新しい出会いに向かってあるき出す。
苦味の後の幸せを信じて。
大腿骨寛骨臼インピンジメント FAI
道場破り
2021年 3月
紹介状を片手に病院の門をたたいた。まるで道場破りの様だ。
正確には、自動ドアだった為、たたく前に開いてしまったのだが。
さて、肝心の診断は?
前の病院でのレントゲンやMRIのデータも持っていたのだが、ちょっと古いということで、再度撮ることに。
レントゲンは当日撮影。MRIは 予約で後日撮影。
MRIの1週間後に診察の予約を入れ、結果を聞きに病院へ向かった。
総合病院の場合、診断結果までの道のりが個人病院のそれとは比べ物にならないくらいに遠い。
冬から、春になる微妙な温度の季節。病院内は少し汗ばむくらいに暑い。
口にはマスク、おでこには微量の汗、少し緊張している様子に見えたのかもしれない。
診断結果は、
こちらで撮ったMRIでは、股関節唇の傷んでいる様子がはっきりとは見られないとのこと、
前の病院のMRI画像では確かに傷んでいるように見えるという、
レントゲンの様子からは、もしかしたら骨の膨らみが原因ということもあるかもしれない。
なんとも難しい微妙な結果に・・・痒くもないおでこをかいた・・・
股関節寛骨臼インピンジメント
femoroacetabular impingement (FAI)
【股関節寛骨臼インピンジメント】FAIという病名?それとも怪我名? この可能性もあるということで、説明を受けた。
もし、症状が改善されなく、手術をするということになると、この市立病院では出来ないということだそうで、その時は手術のできる病院を紹介してくれるとのことである。
一旦、薬での治療をうけることに。
「これでも改善しないようであれば、次のステップへ行きましょう」
医師の言葉が、さらりと流れる。
それは、まるで川を流れるかのように、
その言葉を船にして、僕は今、どのあたりを流れているのか?
滝壺なのか? 海は近いのか?
浅瀬なのか?それとも激流?
美空ひばりの声 1/fのゆらぎが心地良い。
このまま、流れに身を任せて、行き着くところまで行ってみたい。
ああ、川の流れのように。
世代では無いが、今なら少しわかる気がする。
#1 出会いの数だけ・・・ 股関節唇損傷との出会いはこちらをお読みください。